[Day 46] 濮陽のひと裾の炎

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By 코리안투데이 경기하남

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[Day 46] 濮陽のひと裾の炎

二月 · 主なき刀 | 約三分の読み

삼국지 365 · Day 46 · Book 1「星が集まる」
삼국지 365 Day 46 헤더 일러스트

曹操(そうそう)が徐州の包囲を、解(と)きて、兗州(えんしゅう)のほうへと、駆け行くに、兗州の城・濮陽(ぼくよう)が、すでに、呂布(りょふ)の旗の下に、置かれおったのである。陳宮(ちんきゅう)が呂布に、ひと言を、上りたり。「将軍に、お任(まか)せ申すべき人が、ござる。濮陽城の富豪・田氏(でんし)が、曹操に、偽(いつわ)りの書翰を、送りて、『夜に、城門を、開き申さん』と、申さしめ給え。曹操が、その書翰を、信じて、入り来たれば、四方より、火を、放ちて、ひと度に、お焼き給え。」

呂布が頭を、首肯したり。田氏が書翰を、書きて、曹操に、送りたり。曹操が、その書翰を、受けて、見たり。傍らの劉曄(りゅうよう)が、慎重に、申したり。「主公。この書翰、疑わしく、ござる。」曹操が笑みたり。「田氏は、濮陽の富豪なり。呂布の暴政(ぼうせい)に、堪(た)え得ずして、我らのほうへと、回り行きたるは、当然なり。今宵、濮陽へと、入り行かん。」

その夜、曹操が、軽騎(けいき)一万を、率(ひき)いて、濮陽の城門の前に、届きたり。城門が、開かれおったのである。曹操が、先頭に立ちて、城門の内側へと、駆け入り行きたり。城内の街が、しずかにてあった。ただ、両側の家の戸が、皆な、閉ざされおったのである。

曹操が、ひと息、止まりたり。奇異(きい)なるしずけさが、彼の背の後ろより、締め寄せ来たった。

まさにその時、四方向にて、太鼓の音が、ひと度に、響きたり。四方の屋根の上より、火が、注ぎ降りて来たった。濮陽の中央の街の真ん中が、ひと裾の火の海へと、変じたり。曹操の一万の軽騎が、大いなる包囲の内側に、囚(とら)われおったのである。

前のほうより、呂布の徒が、馬を駆りて、駆け降り来たった。方天画戟(ほうてんがげき)の先(さき)が、紅き火の光の下にて、紅く、煌(きら)めきたり。曹操が後ろのほうへと、馬の頭を、回したれども、後ろのほうにも、別なる徒が、阻(はば)みおったのである。右へと、回せば、右より、また別なる徒が、阻み、左へと、回せば、左にても、阻みたり。曹操の身が、火の真ん中に、囚われおったのである。

その時、ひと大漢が、曹操の傍らに、馬を、付けたり。双鉄戟(そうてつげき)を、両手にて取りたる、典韋(てんい)にてあった。「主公。それがし、路を、お切り拓(ひら)きて、差し上げ申さん。」典韋が、二振の鉄戟を、同時に振るいて、ひと群れの甲(よろい)を、大きく、割(さ)きたり。彼が、大いに、叫びたり。「主公。この路に随(したが)いて、お来(こ)し給え。」

삼국지 365 Day 46 중간 일러스트

曹操が、典韋の後ろを、追いたり。二人が、濮陽の北門のほうへと、駆けたり。城門の前に、呂布が、先(ま)ず、来たりて、立ちおったのである。方天画戟が、曹操の顔のほうへと、向けられたり。呂布の声が、大いに、響きたり。「曹操は、いずこに在(あ)るか。我に渡せば、その他は、問い申さじ。」

曹操の両眼が、大いに、開かれたり。火の光の下にて、曹操の顔が、明らかに、現われおったのである。曹操が、急ぎて、片手にて、己(おの)が長き鬚(ひげ)を、手のひらの内側へと、隠(かく)したり。さらに、呂布の方天画戟の先を、避けつつ、高き声にて、ひと言を、吐きたり。「前のほうへと、逃げ行き申せり。あの前のほうの紅き馬に乗りたる人が、曹操に、ござる。」

呂布が、そのひと言に、欺(あざむ)かれたり。馬の頭を、回して、前のほうへと、駆け出(い)でたり。曹操が、典韋の後ろに従いて、北門を、抜(ぬ)け出(い)でたり。城門の外の岡(おか)の下にて、曹操が、息を、大いに、吐きたり。手のひらの内側の鬚の結が、汗にて、濡れおったのである。

Book 2 の十六度目の夜が、濮陽の城門の外の岡の下にて、しずかに、深まりゆきつつあった。濮陽火(ぼくようか、濮陽の火)の三字が、富豪の偽りの書翰と、四方の火の海と、典韋の二振の鉄戟の路とが、ひと席に、集(つど)いたるひと息の種子として、植えつけられつつあったのである。Day 45 の 単騎弓(たんききゅう)の弓が、今宵、濮陽の火の前のほうにて、別なる弓の結へと、渡り来たりおったのである。

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삼국지 365 Day 46 마무리 일러스트
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✒️ 平訳家の一言 — 延三欽博士(Yeon Sam-Heum, Ph.D.)

偽りの書翰のひと文字の下にて、四方の屋根の上より、ひと度に、火が、注ぎ降り来たる夜があり申す。火の真ん中に、囚(とら)われたる、ひと人の傍らに、二振の鉄戟の路が、先(ま)ず、拓(ひら)かるる席にござる。今宵、貴方の火の真ん中にも、二振の鉄戟の路が、傍らに、置かるるひと息が、もしやおありにならぬか。その路の結を、ひと結いっそうしずかに、覗き見られてはいかがであろう。

📅 明日 Day 47:曹操の鬚

「曹操が、濮陽の北門を、抜(ぬ)け出(い)でたる後、ひと鬚(ひげ)の隠(かく)しが、ひと人の生を、救いたる席にてあったる事が、朝廷の全(すべ)ての人の口の端に、上り行く事と、為りたのである。」 — 平訳家 延三欽博士

平訳 — 延三欽 平訳家 · Sam H. Yeon, Ph.D. · 延三欽博士

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